勝手にさよなら

浮遊の記録

久々の投稿

9月。前回からだいぶ空いたみたいで、一年弱も長い文章を書けてなかったとは!と思ったんですが、3月に出たアルバムの初回特典ZINEにわりとしっかりめのエッセイを書いたのでした(よければチェックしてみてください)。でもそれくらいかー。本当はもっといつだって書いていたいのだけれど、気分屋なもんで、ふらふらしがちなところがある。

ここだけの話、最近はちょっと疲れ気味で何をやるにも気力が出ず、オフの日も特に何か活動的なことをするわけでもなく、たまにある楽しみごとや友人とのコミュニケーションでなんとか生き繋いでいる感じでした。今夏の思い出としてパッと思い浮かぶのは櫻坂46のリアルミート&グリートとNewJeans目当てで行ったサマーソニック。どちらも推し活というところが恥ずかしいのですが、櫻坂46に関してはもう6年以上追いかけていて、この20代は彼女たちの活動と共にあったと言っても過言ではないので、もう自分の生活の柱の一つになっている。後はたまに巡り合う最高の映画だったり、漫画だったり、小説だったり、音楽が、枯れ腐っていく心にその都度潤いを与えてくれていました。

昨日も『アステロイド・シティ』というウェス・アンダーソンの新作を観に行って、本当に胸がいっぱいになった。俺はそこまで彼の熱心なファンというわけでもないけれど、今作はすごくいいなと思うところがたくさんあって、まずは舞台が西欧ではなくアメリカというところが好きだった。俺はロンドンやパリへの憧れよりも、アメリカに抱く愛憎入り混じった愛着の方が強いところがあって、それがそのまま、ニュータウンへの愛着にも繋がっているのだと思う。マクドナルドもミスタードーナツもケンタッキーもスターバックストイザらスサーティワンアメリカのものだ。その風景の原点は、敗戦後の急進的なアメリカニゼーションによるものだと、もちろん理解はしているけど、やはり「アメリカ的なもの」に囲まれて生きてきたこの27年間を俺は大切に思っているし、大味であると見せかけて本当は複雑で繊細、という部分にシンパシーを感じているし、その詩情や色気を愛している。

あと今作は、“創作”というテーマについてメタ的に語っている映画でもあって、そこも一クリエイターとしてはグッとくるものがありました。何かを表現しようとする際にぶち当たる苦しみを、あくまでも隠喩的にですが、描いていたのかなーと。興味があれば観てみてください。

繰り返しになりますが、本当はもっといつだって書いていたいので、また定期的に更新できるように頑張ります。ではまた。