勝手にさよなら

浮遊の記録

日記 vol.1

10月7日

全国ツアー「みんなコレクティブ」横浜公演。学生の頃から聴いていたPELICAN FANCLUBとのツーマンということで、珍しく出番前にハイボールを一杯飲み、アルコールの入った状態でステージへ。オープニングのテンションを上げる効果はあったが、集中力が続かなかった気もする。今後は控えようと思う。客入りは良く、総合的にはグッドなライブだったかと。苦手な中打ちはエンドウさんが回してくれた。本当は主催側でもてなせたらいいのだけれど、このバンドにはそういう役割を担える人がいない。強いていうなら榎本か。何にせよ楽しく過ごせて感謝。

ライブ直後の楽屋にて。

10月11日

ミナホの日から大阪に滞在していて、この日は久しぶりに祖母の家へ。定年後も続けていた仕事を辞めてもう3年くらい経ったが、まだまだ元気そうで良かった。テレビ番組よりもYouTubeを見ている時間の方が長いようで、スマホがあるから元気でいられる、スマホがないと生きていけんわ、と言っていた。普段はデジタルデバイスの負の側面ばかりを気にして、デジタルデトックスしなきゃ、とかばかり考えているのだが、退職後の高齢者にとっては、スマホが日々を楽しむための適度な刺激になっていると知る。夕方からはYasu(ex.Faded old city)と奈良で散歩。いつぶりかの東大寺。こんなにデカかったっけ?と驚く。いい店も多くて、理想的なローカルの在り方だなと感心した。住みたい。サイゼリヤでフィニッシュ。

10月14日

大学の友人の結婚式に出席。久々に会った別の友人が、本を借りパクしてたお詫びにと図書券を3000円分も包んでくれて、事前に気にしなくていいとは言っていたものの、内心テンションが爆上がりしてしまった。素敵な結婚式で、美味しいものが食べれて、懐かしい面々にも会えて、大満足の一日でした。おめでとう。帰りに書店で本を2冊購入。

10月17日

昼過ぎにリハを終え、買った本をゆっくり読むため近くの図書館へ。雑誌コーナーをぶらぶらしていると文藝の最新刊が入っていて、手に取ると、毎年恒例の新人賞発表号だった。今回は短篇部門もあって、去年俺はそれに応募しようとしていたのだが、音楽制作に追われて結局書かなかったことを思い出す。バンドはチームでのワークなので、自分の意見が通らないこともあるし、やりとりしている間に変容していくこともある。思いも寄らない方向に転がるというのは、もちろん楽しくもあるけれど、やはり多少のストレスもあって、自分一人で完結できる執筆活動も同時にやれたらいいなと常々考えてはいるものの(その一つがここで文章を書くことだったりする)、小説となるといつも途中で頓挫してしまい、文章の断片がフォルダに溜まり続けている。つまらなくてもいいし、短いものでもいいから、書き上げることが大事だと、自分を奮い立たせる。