勝手にさよなら

浮遊の記録

マクドのおばさん

ちょっと空いた。久々の投稿です。

特別忙しかったとかではないけれど、最近何をしててもこれに何の意味があるんやろうとか考えてしまい、結局何もやらずに暇を持て余して寝る、という日が続いてて、文章を書くモチベーションもなくなっていたところ、父から「一生不悟」という相田みつをの名言を紹介され、こういう時の親の助言というのは基本子にとっては余計なお世話って思うことが多いんやけれど、この時ばかりは何故かまっすぐ受け止めることができて、少し気持ちを切り替えるきっかけになったりした。

“なんの意味があるんやろう”繋がりでいうと、最寄りの駅前のマクドナルドにいる短髪白髪のおばさんのことを書きたい。そのタンシラおばさんは夕方になると店に現れ、店内を徘徊しながら、ゴミを拾ったり椅子の位置を整えたりして、他の客に訝しそうな目で見られている、まあ簡単に言えばありがた迷惑なおばさんなんやけど、彼女は何を思って、どんな人生の積み重ねがあって、そんな行動を毎日毎日続けているのか、俺は気になって仕方がない。店員からしたら助かるのかな?とも考えたけれど、店内にそんな奇妙な動きをしている客がひとり居座っているデメリットの方が圧倒的に大きいはずで、俺はそのタンシラおばさんのルーティンを眺めながら、いつもチキンクリスプを食べ、アイスコーヒーを飲み、善行とは何か?と考えたりしている。話しかけてみたいけれど、急にキレられたりしたら怖いし、かといってまっすぐな眼差しでボランティア精神を語られたりしたら、それはそれで悲しくなりそうで、どう転んでも自分がダメージを受ける未来しか見えない。

今日もまた彼女の一連の動きを眺めながら、マクドで一休みし、家に帰ってきた。一週間前くらいから、隣の空き部屋のドアの前に黒いパンツが落ちていて、まだあるやん、誰か回収せえよ、って思いながら自分の部屋に戻った。